山崎真紀子
[東京 23日 ロイター] – 米国の未公開株投資会社カーライル・グループは、電気自動車(EV)への世界的なシフトが業界のサプライチェーンを覆す中、日本の自動車部門での足跡を拡大することを目指している、と同社の幹部は語った。
世界が急速に電気自動車に移行する中、日本の自動車部品サプライヤーは、伝統的に燃焼エンジン車に適した戦略を検討していると、カーライルの日本の産業チームを率いる寺坂礼二氏はロイターのインタビューで語った.
「彼らは何ができるかについて非常に革新的に考えており、それがプライベートエクイティに多くの(投資)機会を生み出している」と寺坂氏は述べ、ポートフォリオ企業が海外で潜在的なパートナーを見つけるために利用できるカーライルのグローバルビジネスネットワークを指摘した.
日本の自動車産業は、何十年にもわたる系列システムからその強みを引き出してきました。系列システムは、自動車メーカーがトップに座り、会社にセキュリティを提供する、株式にリンクされたサプライヤーの階層的なピラミッドです。
しかし、アナリストによると、必要な部品は少なく、ソフトウェア エンジニアリングなどの専門知識が異なる電気自動車への移行は、日本の産業の中核を再形成する可能性が高いとのことです。
寺坂氏は、自動車メーカーはあらゆる種類の系列ビジネスをサポートできなくなる可能性があると述べ、系列システムの仕組みの変化を予想していると付け加えた。
カーライルは今月、自動車用シートヒーター用の配線を含む電線メーカーである東徳電気への 380 億円 (2 億 7075 万ドル) の買収提案を発表した。
Carlyle の米国バイアウトおよび成長チームの共同責任者である Brian Bernasek 氏は、同じインタビューで、グローバル人材の発掘、デジタル化、調達、規制遵守をサポートすることで、投資先企業の海外進出を支援できると述べました。
プライベート エクイティ業界は、「コストが重視されていたところから、過去 10 年から 20 年にわたって進化してきました」と Bernasek 氏は述べています。
「今日、私たちはビジネスをどのように成長させ、デジタルツールを導入し、市場に参入するためのさまざまなアプローチを採用し、価格設定と製品の合理化に関するより多くの戦略に重点を置いています」と彼は付け加えました.
(1ドル=140.3500円)
(取材・山崎真紀子、編集・ブラッドリー・ペレット)
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