- ポンド/円は火曜日の2015年11月以来の高値からの反落幅を拡大したが、このところ鈍化している。
- じぶん銀行の日本のPMIは8月に改善し、国債利回りは数年ぶりの高水準から低下した。
- 市場は慎重ながら楽観的で、主要なデータペアトレーダーに先んじて堅調となっている。
- 中銀と英国政府にとって更なる苦痛への懸念が、英国のS&Pグローバル/CIPS PMIを前に物価に下押し圧力をかけている。
水曜日午前の市場が慎重ながらも楽観的だった中、日本からの明るい指標や財務省の債券利回りの低下を目の当たりにして、ポンド/円は昨日の数年ぶり高値からの反転を守り、185.50円付近を維持している。 しかし、英国の8月の購買担当者景気指数(PMI)を控えた不安が通貨ペアのさらなる下落を強調している。
日本の8月のじぶん銀行の製造業PMIの初値は49.6で、予想の49.5から49.7に改善した一方、同月のサービス部門は53から54.3と、前8桁上昇した。
とはいえ、米国10年国債利回りは、本記事執筆時点で4.31%という2007年末以来の高水準から前日の下落が続いている一方、日本国債(JGB)利回りは2014年を最後に見た水準付近で苦戦している。
米中関係の改善の可能性と日経平均株価の上昇予想に支えられた慎重な市場の楽観的な見方も、ポンド/円の価格の重しとなっていることに留意すべきである。 さらに、英国政府債務の95%への上昇に加え、量的緩和(QE)による損失をカバーするために英国政府がイングランド銀行(BoE)への記録的な資金繰り入れを行ったことも格付け低下に圧力をかけている。
しかし、日本銀行(日銀)の上田和夫総裁は、岸田文雄首相との火曜日の会談の詳細について言及することを避け、この会談は「日常的」で円買いに期待を与えていると述べた。 ただ、黒田日銀総裁は7月の日銀政策決定について首相に説明したと言及。
こうした動きの中で、S&P500先物は若干の上昇を記録しており、アジア太平洋地域の株価はこのところ小幅上昇している。
次に、8月の英国PMI暫定値と地政学的ヘッドラインがさらなる勢いをもたらすために重要となるだろう。 何よりも、今週のジャクソンホールの収穫とイベントが明確なガイドへの鍵となります。
テクニカル分析
日々の終値が2週間前の強気のサポートラインを下回り、現在は186.10付近の直近の抵抗線となっており、ポンド/円は7月のピークである184.00付近に向けて弱気に向かうことになる。
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