日本円下落、33年ぶり安値で引ける

米国との大きな利回り格差が引き続き日本通貨の重しとなり、円は対ドルで33年ぶりの安値まで下落した。

水曜日の終値は0.2%安の1ドル=150.25ドルで、1990年8月以来の安値となった。この動きにより、「過剰な動きを抑制するいかなる選択肢も排除しない」と繰り返し述べてきた東京当局による介入のリスクが高まっている。

トロントのCIBCの外国為替戦略グローバル責任者、ビパン・ライ氏は「賭け金は明らかに高い」と語った。 同氏は、日本が前回介入を実施した「ドル/円の水準を現在は上回っている」と述べた。

日本は2022年10月、150ドルを超えて通貨安が進むなか、通貨を下支えするために過去最高となる6兆3000億円(約420億ドル)を支出した。

円は月曜日に一時150円を超えたが、オプション関連のドル売りやアルゴリズム取引の示唆を受けてすぐに回復した。 10月3日には150.16をつけたが、その後急反発し、日本が市場に参入したのではないかとの憶測が高まった。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン・アンド・カンパニー(ニューヨーク)の通貨戦略グローバル責任者、ウィン・シン氏は「ドル/円は10月3日の高値を上回るストップがかかっているようだ」と述べた。 「この動きでペアが新高値で取引されているため、タイトな市場も助けにはならない。」

政府当局者らは3日、通貨を支持したか否かについて肯定も否定もしていないが、日本の外為当局トップの神田正人氏はその後、市場通貨に過度の動きが見られた場合には日本は適切な措置を取ると述べた。 通貨はファンダメンタルズを反映して安定的に発展することが望ましい。

同時に、米国10年国債は4.96%と約14ベーシスポイント上昇し、日本の国債は0.85%となった。 このギャップが円に対する圧力を維持している。

それでも、円が下落するとの観測が日銀に金融政策調整の圧力をかけることになるほか、中東紛争激化の可能性により安全資産への需要が高まる可能性もトレーダーらに警戒を促している。

日経新聞は先週末、国内の長期金利が銀行の金利と連動して上昇する中、日銀当局者がイールドカーブ・コントロール・プログラムを変更するかどうか検討していると報じた。 どこから情報を入手したのかについては明らかにしなかった。

CIBCのビパン氏は「基本的に、イールドカーブ・コントロールのようなプログラムは複雑で、長期にわたって実行すると良い選択肢はほとんどない」と述べた。

Chinen Kazuki

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