「オイルショック」が日本のレストランのテーブルを直撃、特定の製品の価格が50%以上上昇






小豆オリーブ研究所提供のオリーブとオイルの写真です。

東京—健康意識の高まりなどを背景に日本でも人気が高まっている欧州産オリーブオイルの価格が高騰している。 これは地球温暖化によるオリーブの不作が原因とされており、今後も同じ状況が繰り返されることが懸念されています。

輸送費の高騰や円安の影響で国内のオリーブオイルの価格は緩やかに上昇してきたが、この秋は一部の商品で一気に50%値上がりした。

東京のイタリア料理店経営者は、「サラダにはエキストラバージンオリーブオイルを使いますが、温かい料理にはひまわり油とオリーブオイルを混ぜて使っています」と明かした。 » オーナーは、レストランは味と香りへの影響を最小限に抑えながらコストを削減しようとしていると語った。

内政部の消費者物価指数によると、9月の食用油の価格は2020年比で58%上昇し、オリーブなど主要メーカーは10月出荷分から相次いで価格改定を行った。 家庭用・業務用ともに日清オイリオグループ株式会社とJ-オイルミルズは、それぞれ最大38%と57%の値上げを発表した。

価格上昇の主な要因は、オリーブの主要産地である欧州での深刻な不作だ。 昨年と今年は熱波と干ばつがスペインや他の地中海沿岸地域を襲った。 欧州委員会によると、2022~2023年シーズンのスペインのオリーブオイル生産量は前シーズンと比べて56%減少した。 欧州連合全体では39%減少した。

スペインなどでは今夏、オリーブオイルの価格が1年前に比べて2倍近くに高騰したという。 2022年に主にスペイン製品を約6万トン輸入した日本も大きな影響を受けた。 貿易統計速報によると、今年1~8月の輸入量は前年同期比15.7%減少したが、輸入額は18.6%増加した。

将来的に生産条件が改善されるという保証はありません。 地球温暖化の影響で、地中海地域では干ばつが頻繁に発生しています。 外国の研究チームの分析によると、今夏スペインを襲ったような激しい熱波が、およそ10年に一度、南ヨーロッパを襲うと予想されている。 さらに、これらの熱波は、地球温暖化がゼロであるという仮定の下で発生したであろう熱波よりも摂氏 2.5 度高いです。

日本のオリーブ生産量の大半を占める香川県の小豆島に異常事態はあるのか? 県農業試験場小豆オリーブ研究所によると、全国的には定期的な梅雨の降水量や台風による生産に影響を及ぼすような干ばつは発生していない。

しかし、同研究所の白井秀清所長は「日本でもオリーブの開花時期が早まる傾向があり、地球温暖化の兆しも感じられる。 集中豪雨が増加すると、オリーブの水分含有量が増加し、オイルの品質に影響を与える可能性があります。

供給制限と「異常な価格」が特徴的な石油危機の発生から50年が経過した。 現在、世界中を襲っている「オイルショック」は、地球温暖化が私たちの食卓に及んでいることを物語っています。

【三俣智子】

Kase Haruki

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