東京:みずほフィナンシャルグループの信託銀行部門責任者はロイターに対し、東京証券取引所が資本効率の向上を求める異例の要求を受けて、日本企業は出遅れ者とみなされないよう行動計画の策定に慌てていると語った。
東京証券取引所(東証)が資本活用改善の呼びかけに沿って行動計画を開示した企業のリストを公表し始めた1月以前から、「企業間には危機感があった」と同社代表取締役社長の梅田敬氏は語る。みずほ信託銀行がインタビューで語った。
東証の改革への取り組みは、日本で異常に多くの慢性的な過小評価株が存在する状況を改善するものとして投資家から歓迎されているが、7月に具体的な対策を明らかにしたのは最上位の「プライム」セクションに上場している企業の20%にすぎない。
みずほトラストのコーポレートファイナンスアドバイザリーサービスの需要は増加しており、株価純資産倍率を高める方法について話し合うために毎月60~100回の顧客との会合が開かれている、と梅田氏は語った。
同氏のコメントは、上場企業の約半数が簿価を下回って取引されている取引所の計画に準拠した企業の開示が、出遅れ企業に「内部告発」効果をもたらしていることを示している。
東証の呼びかけには法的拘束力はないが、多くの企業は「同じ業界や地域の他社が何をしているか非常に気にしている」と梅田氏は述べ、遅れを取っていると思われたくないと付け加えた。
東証の呼びかけはすでに一連の自社株買いや政策保有株の解消、株主の圧力から逃れるために企業の民営化を剥奪する一部のマネジメント・バイアウト(MBO)を引き起こしている。
レコフデータによると、日本では今年16件のMBOが発表され、その総額は過去最高となる1兆1900億円(81億1000万ドル)に達し、その中には大正製薬ホールディングスとの48億ドルの取引も含まれている。
上場ステータスによる資金調達のメリットが薄れる中、「上場に伴うコストがより厳しく監視されるようになった」と梅田氏は語った。 「意思決定のスピードを優先するため、民間部門からの撤退を選択する企業が増えています。」
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