政治資金疑惑で自民党幹部らを追及

日本の検察当局が、政治資金集めスキャンダルを巡り、元政府報道官の松野博一氏を含む自民党幹部らを自主的に取り調べたと、関係筋が月曜日に明らかにした。

暗殺された安倍晋三首相がかつて率いていたこの派閥は、政党からの数億円の収入を政治資金報告書に記載せず、党員に返済するための裏金を創設したとされている。

検察はまた、同派会長の塩谷龍氏、先週自民党国対委員長を辞任した高木毅幹事長、世耕弘成前院幹事長顧問らも取り調べたと関係者は述べた。

集合写真には松野博一文元官房長官(左)と元自民党国対委員長の高木毅氏が写っている。 (共同)

野党議員らは自民党への批判を強めており、最大野党の立憲民主党の長妻昭議員は与党トップの政治家の尋問は「前例がない」と述べた。

長妻政調会長は記者団に「事情聴取を受けた政治家らが全容解明に向けて捜査に協力していることは言うまでもない」と語った。

一方、岸田文雄首相は都内での集会で「国民の不信を招いたことは極めて遺憾であり、心からおわびする」と述べた。

岸田自民党総裁は、国民の信頼を回復し、安定した政治環境を創出し、政策を推進するために必要な措置を講じると約束したが、政府が講じる具体的な措置については詳細には言及しなかった。

今月初めに官房長官を辞任した松野氏は、2021年10月までの2年間派閥書記長を務めていたが、高木氏は2022年8月から同派の書記長を務めている。

塩谷氏は2022年7月の選挙演説中に安倍首相が暗殺されてから約1年後の8月、集団指導体制に基づく派閥の会長に任命された。

関係者によると、松野、高木、世耕の3氏は、2022年までの5年間で政治資金規正法に基づく時効前の1000万円以上を受け取った疑いが持たれている。

塩谷氏も数百万円を受け取ったという。

関係者によると、同党は2022年春ごろ、PLD議員の4分の1以上に当たる99人の党員に対し、この慣行に疑問があるため資金返済を停止すると通告したという。

しかし多くの会員が反対したため計画は撤回されたという。

関係者によると、検察はすでにグループの敷地内を捜索しており、現在グループのリーダーらの関与を捜査しているという。

このスキャンダルは、最近まで岸田氏が率いていた自民党5派閥を含む自民党5派閥が各政党が集めた党収入を報告しなかったとする刑事告発によって引き起こされた。

検察当局は、安倍派「清和研」または「清和政治研究会」が、党員がチケット販売で集めた党収入の一部を返還した疑いがあると関係筋が明らかにした。 その額は2022年までの5年間で約5億円となる。

関係者によると、検察当局は派閥の会計士に対し、任意の取り調べで政治資金申告書の収入報告を怠ったことを認めたとして立件に向けて取り組んでいるという。

議員らが会計士と共謀した疑いがある場合、刑事告訴される可能性があると関係者らは付け加えた。

政治資金規正法は政党の会計責任者に会計報告書の提出義務を課している。 違反した場合には5年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。


関連報道:

日本の与党自民党、政治資金集めスキャンダルで2人のリーダーを更迭

スキャンダルの被害者である自民党最大派閥の指導者らは自主的に取り調べを受けた

検察、資金集めスキャンダルで日本の自民党議員を尋問


Chinen Kazuki

「Webオタク。テレビ中毒。ポップカルチャー愛好家。起業家。ベーコン忍者。受賞歴のあるインターネットオタク。」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です