国立がん研究センターの研究グループによると、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2021年の日本人全体の死亡率は前年比2.2％増加した。

日本で死亡率が増加するのは、東日本大震災が起きた2011年の1.4％増加以来初めて。

研究グループは、死亡率データと保健省が発表した統計に基づいて、1995年から2021年までの主な死因別の死亡率の傾向を調べた。

全体として、日本の死亡率は、ライフスタイルの改善と医学の進歩により、長期的に低下傾向にあります。

しかし、2021年の新型コロナウイルス感染者は149万人と、前年の23万人から大幅に増加した。

原因別にみると、コロナウイルス関連の死亡は前年比380パーセント増加、老衰による死亡は9.3パーセント、心臓病による死亡は1.4パーセント増加した。

男女別の死亡率は男性で２．１％、女性で２．２％増加した。

新型コロナウイルス感染症（ＣＯＶＩＤ－１９）のパンデミックが高齢者の老衰の一因となっていると考えられている。 医療への制限も死亡率増加の一因となっている。